Web記事の読み手(読者)はどこから来るの?

ヨス

執筆者

2013年にブロガーとして独立。運営ブログは月間125万PVを達成。「伝える力」を向上させるためのオンラインサロンを運営し、700名以上にブログの書き方を指導する。著書は『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』(KADOKAWA)、『読まれる・稼げる ブログ術大全』(日本実業出版社)。

ブログを始めたばかりのころ、記事を書いても読者はゼロ。がんばって公開しても「誰も見てくれない…」なんてこと、よくあります。

じゃあ、どうやったら読まれるんスか?

もちろん「良い記事をコツコツ書き続ける」ことが大前提です。でも、それだけでは不十分。

読者がどんな経路であなたの記事にたどり着くのかを知っておくことが、とても大切なんです。

本記事では、読者が記事にたどり着く「4つの経路」と、その仕組みについて紹介します。

読み手があなたの記事にたどり着く経路

では、どうやって読まれるのかというと、次の4とおりの経路があります。

GoogleやAIで調べ物をしていてたどり着く

まず、1つ目の経路は、Googleで調べ物をしていてたどり着くというものです。

現状ではこれが一番多い経路だといえます。

たとえば「たこ焼きピザの作り方」について調べている人なら、検索するときに次のようなキーワードを入れます。

これでたまたま、検索結果の上位にきているあなたの記事をクリックしてたどり着くというわけです。

最近では、AIからの流入も増えてきていますよ。

たとえば、AIで次のようなプロンプトを入力します。

ピザの上にたこ焼きの載った「たこ焼きピザ」の作り方を教えてください。

AIの回答にあなたのブログ記事の内容が使われ「参照リンク」としてリンクされるというパターンです。

今後、検索よりもAIが主流になれば、このパターンが増えてくると思います。

「この記事読んでみて」と紹介されてやってくる

2つ目が、誰かから「この記事読んでみて」と紹介されてやってくる経路です。

多くの場合はSNSからの流入になりますね。

たとえば「X」「LINE」「Eメール」「Facebook」などでしょうか。

こちらのように、ポストの中にURLを貼り付けておいて、それを見た人がクリックしてやってくるわけです。

いわゆる現代版の「口コミ」ともいえます。

もし SNS(XやThreads、Facebookなど)でたくさんのフォロワーがいる場合、今日からブログを始めても多くのアクセスが見込まれるでしょう。

あなたが「ブログを更新しました。読んでね」と書くだけでアクセスされるからです。

楽しみにしている人がブックマークから読みに来る

最後にブックマークからあなたのブログに来る、もしくは「ブログ名」を検索して直接やってくる(指名検索)という経路です。

ただし、この経路はブログをはじめたばかりの人にとっては確保するのが難しいでしょう。

すでにあなたのことを知っている人、もしくは一度でもあなたのブログにたどり着いて「このブログおもしろいな」と思ってもらうことが前提となりますから。

ポータルサイトで「オススメ」として掲載される

もしNOTEやアメーバブログのような、いわゆる「無料ブログ」で執筆している場合は、ポータルサイトからの流入もあります。

いわゆる「オススメに載る」という現象ですね。

オススメに載るためには、「多くの人が興味を引く内容を書く」というハードルがあります。

もし、そういうネタが書ける人は無料ブログで挑戦するのもいいかもしれません。

GoogleアプリやChromeの新しいタブに表示されるDiscover(ディスカバー)もあります。

誰かの役に立つ「情報」を意識して書く

さて、読者がブログにたどり着く経路についてお話しました。

どの経路にも共通することがあることにお気づきですか?

それは「誰かの役に立つ情報」だということです。

役に立たない情報だと、検索結果でも上位にこないし、SNSでシェアされることも「オススメ」に載ることもない。

だれかの心にとまって「ブックマーク」に登録されることもない。

そのため「昨日食べたピザについて書く」場合でも、こういうのはダメです。

NGの例

昨日ピザを作って食べたよ♪ 美味しかったのでまた食べたいな!

こういう内容は「日記記事」と呼ばれ、誰にも喜ばれない代表だと言われています(芸能人が書く場合は別)。

それを書き直して「情報」として発信するだけで、誰かの役に立つ可能性が上がります。

こちらの例をご覧ください。

「情報」に書き直した例

美味しいピザ生地の作り方を紹介します。

生地を作るときに必要なのは……(中略)

ではピザの作り方ですが、こちらの工程になります。

まず……(中略)

このような記事なら「ピザ 生地 作り方」などで検索から来そうです。

「今日やったことの記録」ではなく、「検索で調べてくる人の役に立つ記事にする」という意識を忘れずに書きましょう。